グラビアアイドルの佐藤寛子が、10月に公開される初主演映画『ヌードの夜／愛は惜しみなく奪う』で、大胆ヘアヌードを披露している。佐藤といえば、武富士のCMやドラマ『あいのうた』（日本テレビ系）などで活躍してきた、いわゆる清純派のアイドルだ。そんな彼女が一転して大胆すぎるヘアヌードを披露とは、一体どんな心境の変化だろう。
「すでに彼女は25歳、グラビアアイドルとして活動を始めて8年目です。これだけ長く続けても、次々と新人の美少女が現れるグラビア界で頂点を極めることはできなかった。今後は女優業一本でやっていきたいのでしょうけど、最近の若手女優は層が厚いですからね。グラビア経験者の佐藤が"清純派"で活動していくのは、無理がありました」（芸能関係者）
確かに、佐藤と同じ年には、宮崎あおい、上戸彩、蒼井優、相武紗季、綾瀬はるかなど、すでに国民的女優となった名前がずらりと並ぶ。これだけ揃うのも珍しいほど、85年生まれの女優は豊作だ。
「同世代の女優にこれだけ水をあけられていますから、佐藤としては、今年が女優転身の踏ん張りどころなのでしょう。これまでテレビドラマなどに出演してきた実績があるといっても、主演経験はない。今回の『ヌードの夜』こそが、彼女にとって最大の転機です。この演技が評価されれば、以降の仕事もどんどん舞い込んでくる」（前出）
グラビアアイドルとしてデビューし、順調にステップアップしてきたかに見えた佐藤だが、もともとは女優志望だ。同世代の女優が活躍するのを横目で見てきた彼女にとって、念願の映画主演。そこにどんな濡れ場シーンがあろうとも彼女には関係ない。
一方、もう一人の"佐藤"も負けてはいない。173センチの長身にB88・W58・H88という抜群のプロポーションでグラビア界を制覇、多くの男性を魅了したサトエリこと佐藤江梨子も、本格派女優に向けて大きく脱皮した。最近ではテレビでの露出がめっぽう減った彼女も、舞台に映画にと出演が目白押し、主演も脇役もこなし、女優業にまっしぐらなのだ。そんな中でも特に大胆な濡れ場シーンに挑戦したのが、今年1月に公開された主演映画『すべては海になる』だ。ダブル主演となった相手役の柳楽優弥や要潤と、サトエリは自慢のおっぱいを揉みしだかれながらのベッドシーンを熱演。すでにそこにはグラドルの面影はない。
「グラビアの子は異性に見られることを常に意識して仕事をやってきているので、実は意外と女優に向いているタイプが多い。特にグラビアで売れたコというのは、自分がどう映るかというより、どう映ったら相手が喜ぶかを考えていますから。逆に、ファッションモデル出身の子は、なかなか女優に転身するのが難しい。女性誌では同姓に『カワイイ』と思われるために自分がどう映ったらベストか、という意識が育ってしまい、いざ演技をしろと言われたときにうまく役柄になりきれないんですよ。だから『どこを切っても同じ金太郎飴のように、何の役柄でも●●さんは同じ』と言われてしまう大根女優が多い」（前出）
昨今、盛り上がるモデルブームだが、"女優転身"という流れで成功している者は少ない。女性誌から火が点き、一時期あれだけの人気を誇った蝦原友里も、ドラマ『特命係長・只野仁』（テレビ朝日系）でイモぶりが露見して以来、女優業は控えている様子。積極的な女優進出を早々に諦めたエビちゃんと異なり、女優業にしがみついているモデルといえば山田優だ。現在放送中のドラマ『崖っぷちのエリー～この世でいちばん大事な「カネ」の話』（テレビ朝日系）で、山田はナンバーワン・キャバ嬢を演じている。大胆ドレスに身を包む山田、これもいわば脱皮なのだろうが、両佐藤に比べれば、その露出からも覚悟は乏しい。それだけ人気があるからだと言われるかもしれないが、今後彼女が女優としてやっていくには、今以上の覚悟が必要なのは明白。一方で、押切もえは慎重だ。女優業にはほとんど手を出さず、マラソンや英会話というロハスな趣味を活かして、芸能活動の幅を広げ今後は安泰。地味な成功ではあるが、長谷川理恵と並んでモデル出身者の見事な転身の道筋を示した。
すでに飽和状態の芸能界にも、次々と若手アイドルや女優は登場する。いつまでも同じようなことをやっていられるほど、彼女たちは才能に溢れているわけではない。だからこそ、自分の新境地を切り拓かなければいけない。芸能界は厳しい世界だ。覚悟をもって戦っている佐藤寛子や佐藤江梨子には、ぜひ頑張ってもらいたい。
★応援よろしくお願いしますm(__)m★
